北海道ツーリングレポート  北海道ツーリング HOMEへ
 初めての自走、突発性の北海道症候群、いきなり行った道内2泊3日!
その小高い丘を登ると、別世界・・・・ 満月の下に根釧原野が広がっている。 ただただ広大な、黒々とした大地だ。
百八十度、遮るものひとつない大平原に、農家の小さな灯りが星の数より数倍希薄な密度でちらばっている・・・
ここ、中標津にある開陽台に憧れて、何度も足を運んだ北海道のトラベルレポートです。
ようやく北海道にも本格的な開発が始まった80年代、 ブームで賑わった90年代初頭…
あの頃にTOURINGできた事を嬉しく思う。
誰もが北をめざす夏
'91年 北海道ツーリング
1991年8月11日(日)〜16日(金)
with HONDA CBR750


- と・お・り・ゃ・ん・せ -

8月14日(水)晴れ
函館に着くなりターミナルへ直行。 帰りのチケットを求めたが18日まで満席。 18日中に帰らなければならないので、小樽の長距離フェリーに賭けるため国道5号を北上。
雲一つない秋空である。(笑) 最高のツーリング日和。♪ うおぉーっ!と叫んでしまう私に、北海道はやっぱりいい!



大沼公園で一休みした後は、長万部までノンストップで走る。 かに弁当を買って朝食にし、ニセコ経由で11時30分小樽フェリーターミナル着。
窓口で「全ての便で一番早く乗れるのはいつですか?」と聞くと、「21日の新潟便です」だと・・・・ コレでは話にならない。 苫小牧の名古屋行き、室蘭の八戸行きを確認すると「26日です」と返答。 我々2人は缶詰状態になったことを知った。 コレが噂の北海道「行きはよいよい、帰りは怖い」である。 

しかしこんな事でナーバスになっていてはいけないので、最善の策を考える・・・ 
1時間後、14,15,16日とツーリングして来て16日の夕方に苫小牧のターミナルでキャンセル待ちの状態を見る。 ダメだったら小樽へ行き、それでもダメなら函館で48時間のキャンセル待ちで船に乗る。 そうすれば19日朝には名古屋に着くだろう。 
そうと決まれば後は楽しむだけ。 我々は国道231号、通称日本海オロロンラインを稚内目指して北上した。 相変わらず北上してます。(笑)



石狩町に入った頃、道が滑走路のように真っ直ぐ延びているのでCBR750対FJ1200でシグナルグランプリ! 絶対パワーの違う相手(FJが130馬力、CBRが77馬力)を負かすには、スタートダッシュで一気に引き離す以外ない。 リヤタイヤがスピンしないよう6000回転でクラッチミート、後はひたすらカウルに伏せて180km/hまで引っ張った。 当然私の勝ちである♪

海風を浴びながら走るオロロンラインは最高である。 これは行った人にしか解らないので、是非体験して欲しい。
留萌市を通過し、苫前で給油。 燃費は25km/lと相変わらず良好だ。 そしてやって来たのは3年振りの喫茶『吉里吉里』。 87年に一人で着た時と、88年に車で来た時の2枚の写真が店に保管してあるので楽しみにして来たが、残念なことに臨時休業。 食事もするつもりでいたので困っていると、BMW K75Sに乗るT氏が来た。 彼も写真と食事で来たらしく、どうしようかと困っていた。 「一緒に食事して、今夜は無人駅で駅宿しよう」と誘ったらT氏の顔も笑顔へ。



近くの食堂でホタテラーメンを食べて、目指すはサロベツロードの道々909号。
右手にサロベツ原野、左手には海に浮かぶ利尻富士。 真っ直ぐに延びてるロードを吸い込む空は陽を浴びてファラウェーレッド。 北海道上陸初日のハイライトである。
途中のパーキングに着いていたブラックマークは、地元の友達である"つねちゃん"が景色に見とれながら走っている際、パーキングに入ろうと急ブレーキをかけた時に着いたモノだろう。 そして微かに残る2ストオイルの臭いは、同じく2時間前に走っていた"ホッサン"のRZV500Rのモノだろう・・・(この事は名古屋に帰ってから知りました)

稚咲内から右折、夕陽が迫るサロベツ原野を横断して、本日の宿『豊富駅』に着いたのは午後7時。 パッキングを外して町営の銭湯で疲れを癒す。 そしてビールとツマミで盛り上がった。 先客のサイクリスト君も仲間にして4人でラーメンを作った。 
シュラフに入ったのは最終が出た23時過ぎでした。





今日の函館

今日の大沼公園

今日の小樽



オロロンラインに入りました



道道909号からの利尻富士


今日の利尻富士


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