誰もが北をめざす夏 '91年 北海道ツーリング 1991年8月11日(日)〜16日(金) with HONDA CBR750 8月11日(日)晴れ それでも夕方になると雲が出てきて不安になった。 午後9時の出発。 CBR750を表通りまで押して行く。ツーリング装備のため、リヤサスがグッと沈み込んでいる。 突然の雨に備え、レインウェアーはいつでも取り出せるように一番上にパッキングしてある。 サイドスタンドをかけ、ヘルメットをかぶり、10024kmのオドメーターを確認。 サマーグローブに両手を通し、セルモーターを回す。 後ろで備えるFJ1200の A氏に合図を送り、3年ぶりの北海道へ向けて走り出した。 今回のツーリングは急に決まったので(出発の1週間前)長距離フェリーの予約が取れず、青森まで走り、そこからフェリーで北海道へ渡ることにした。 かといってフェリーが予約できたわけではなく、一発勝負のキャンセル待ちにかけ、「たった1日でも良いから北海道の大地に足を踏み入れよう」という企画。 そこには単なるノリ以外何もない(笑)。 しかし予定では11日に出発し、12日夜に青森着。 そして1〜2便のキャンセル待ちで翌朝には北海道上陸、という素晴らしい希望がある。 リサーチによれば青森のキャンセル待ちは乗船できるまで48時間かかるそうだが、そんなのは時の運。 何とかなるだろう・・・ 我々は24時間後の青森目指してガンガン走った。 雨は降りそうで降らない。 中津川の元起でティーブレイク後、塩尻のドライブインまで走ったがまだ降らない。 このぶんだとカッパを着なくてすむかと思ったが、今年の冷夏はそれを許してくれず、我々は防寒でカッパを着せられた。 信州でこれだけ寒いのだから北海道はもっと寒いだろう・・・ 闇の中をひたすら走るMIDNIGHTクルーズなのに眠気もなく、快調に長野駅に着く。 午前2時、結構人が歩いている。 さすが冬季オリンピックを決めただけの大都会である。 午前5時、空が明るくなりかけた直江津に着く。 今にも降り出しそうな空なので我々は屋根のある無人駅を探し、次の列車が来るまでの2時間を有効に使うため、シュラフを広げた。 <本日の走行 350km> |
この旅のルート 名古屋 ↓ 直江津 ↓ 青森 ↓ ↓ < フェリー > ↓ ↓ 函館 ↓ 豊富 ↓ 美瑛 ↓ 苫小牧 ↓ ↓ < タクシー > ↓ ↓ 千歳空港 ↓ ↓ < 飛行機 > ↓ ↓ 名古屋 |