北海道ツーリングレポート  北海道ツーリング HOMEへ
 初めての自走、突発性の北海道症候群、いきなり行った道内2泊3日!
その小高い丘を登ると、別世界・・・・ 満月の下に根釧原野が広がっている。 ただただ広大な、黒々とした大地だ。
百八十度、遮るものひとつない大平原に、農家の小さな灯りが星の数より数倍希薄な密度でちらばっている・・・
ここ、中標津にある開陽台に憧れて、何度も足を運んだ北海道のトラベルレポートです。
ようやく北海道にも本格的な開発が始まった80年代、 ブームで賑わった90年代初頭…
あの頃にTOURINGできた事を嬉しく思う。
誰もが北をめざす夏
'91年 北海道ツーリング
1991年8月11日(日)〜16日(金)
with HONDA CBR750


- 津軽海峡冬景色 -

8月13日(火)晴れ
昨夜寝る前にSRX-4に聞いたところ、盆の恐山は何かに取り憑かれる可能性が強いらしく、行かない方がいいとのこと。 だったらどこが良い、と聞くとイチオシは竜飛岬だと言う。


午前10時30分、喫茶店でモーニング後、我々は津軽半島を時計回りに走り出した。 
東北に関して何も情報を持っていないので、目の前に現れる景色がとても新鮮である。 改めて考えてみると直江津から日本海に沿ってずっと北上してきたのだが、東北の西海岸は素晴らしい。 今度は東北メインで旅するのもいいな、と思うが、私は北へ北へと考えてしまう。 何といっても東北のすぐ北にはツーリングワンダーランド・大いなる大地 北海道が待っているのだ。 たぶん東北をゆっくり旅できるのは、ずっと先のことになるだろう。


国道339号線で小泊村に出た。 こんなに北でも海水浴をしているのには驚いてしまう。 
ほとんどプライベートビーチ状態でやや寂しいような気もするが、白い砂浜を独占しているカップルを見ると羨ましくも思う。

ごらん、これが竜飛岬
竜飛岬に近づくにつれて、周りの景色はどんどん良くなる。 
スーパーワインディングロードを登りつめて海側を見下ろせば、ため息の出るような絶景。 そして石川さゆりの『津軽海峡冬景色』を口ずさむ人がやたら多い竜飛岬に着いたのは昼過ぎ。
ここからは北海道が目の前に見え、いよいよ迫った北の大地に心を奪われる。



『北の大地が見えるキャンプ場』で食事をとり、津軽半島を南下。 
青森駅に着いたのは午後5時であった。 駅というのはその土地の情報を得やすいらしく、いろんな人が集まってくる。 もちろんライダーだって多い。 ここにいれば次から次へとライダーがやって来て退屈はしないが、そんな事もしてられないのでZX-10に乗る大阪のライダーと一緒に食事に行く。 
彼は今回青森止まり。 しかし今年の正月はスクーターにスパイクタイヤを付けて、北海道へ行くんだって・・・ すごっ! 



24時のフェリーターミナルに、我々を乗せる船が入港してきた。 
「遂にここまで来たんだ」これ以外の言葉はなかった。 ノリだけで北上してきたがスムーズに事が運び、北海道上陸の時が迫る。

25時5分、万感の想いを込めて船が出る。




この旅のルート


名古屋

直江津

青森


< フェリー >


函館

豊富

美瑛

苫小牧


< タクシー >


千歳空港


< 飛行機 >


名古屋


東日本フェリー
青森〜函館



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