北海道ツーリングレポート  北海道ツーリング HOMEへ
 初めての自走、突発性の北海道症候群、いきなり行った道内2泊3日!
その小高い丘を登ると、別世界・・・・ 満月の下に根釧原野が広がっている。 ただただ広大な、黒々とした大地だ。
百八十度、遮るものひとつない大平原に、農家の小さな灯りが星の数より数倍希薄な密度でちらばっている・・・
ここ、中標津にある開陽台に憧れて、何度も足を運んだ北海道のトラベルレポートです。
ようやく北海道にも本格的な開発が始まった80年代、 ブームで賑わった90年代初頭…
あの頃にTOURINGできた事を嬉しく思う。
誰もが北をめざす夏
'91年 北海道ツーリング
1991年8月11日(日)〜16日(金)
with HONDA CBR750


- 誰もが北をめざす夏 -

8月12日(日)雨のち晴れ
午前7時、目覚めた時にはやっぱり雨だったが、その雨も30分も走らぬうちにすっかり上がって、絶好のツーリング日和となった。 いやぁー最高だぜい!
レインウェアーを脱ぐついでにセブンイレブンでパンとコーヒーの朝食をとり、北を目指して走り出す。 

新潟へ着いた頃は真夏の太陽がギラギラ。 しかしさすがは北陸。 風邪が爽やかです。 たった2時間の睡眠だったけどリフレッシュ出来たみたいで体調も良好。

大渋滞の新潟市内を出て7号線に入ってびっくり! 
そこはまるで東京〜厚木間のようなスーパーハイウェイなのだ! 100km/hで流れる、脇道&信号無しの国道、しかも自転車もタンデムバイクも走ってる。 さらにこの道、高架式なのだ。 この時ばかりは田中角栄万歳って感じ。



途中のサービスエリアで休憩していたら、北を目指している三重&三河ナンバーのZXR400とSRX-4と知り合う。 彼らも無事走りきれるようピースサインを交わして、我々は本線車道へフルスロットル。

おばこおけさスカイラインで海岸線へ出る。 
温海町で昼食にした時のことだ。 ドライブインの定番カツカレーを食べ終えて外へ出ると、なんという偶然! さっき会ったZXR&SRXがピットインしてきた。 当然話は盛り上がり、「今度の休憩も一緒になるといいな」となりました。 
「俺ら2時間ごとに休憩してくから、また会おうぜ」と残し、北へ向かうライダーが多い7号線へスリップインするCBR&FJ。

このあたりは庄内海岸県立自然公園で、とっても景色が良い。 
どこまでも続く白い砂浜に BLUE SEA。 それでいてビーチパラソルの数は指で数えられるほどしかなく、まるでシーズンオフのゴールドコーストのようだった。

鶴岡バイパスを通り、酒田市手前のドライブインで休憩中に地図を見ていると、やって来ました例の2人組。 
SRXのU氏は昨年も北上したらしく、「たぶん今度はここだろうと思った」だって。 なんだかんだと話しているうちに時間は午後3時をまわっている。 
まだ300km以上あるので、今度の休憩を150km先の能代市に設定した。 「今度は能代で会おう」と言うと彼らは「ダメダメもう走れましぇ〜ん」と泣いていた。 そんな彼らに「俺は信じとるよ」とFJのA氏。

こうなればイケイケである。 能代までの150kmの記憶はありません。 ひたすら走りまくった。 ケツの痛みを我慢しつつ、目を三角にしてGo! 
午後6時、能代着。 後から来る彼らに分かるように、市内に入る前の大きなドライブインを探したが見つからず。 町中へ入ってしまった。 
ファーストフードが好きなA氏の意見をとり、ケンタッキーで夕食。 ここまで来て・・・ と思ったが、実はクリスピーチキンを食べた事のない私の意見である。

午後7時、ケンタッキーを出たところで外はすっかり暗い。 
あぁ、やっぱり彼らは来なかったな・・・ と思いきや「ちょっと休憩長くないかな〜」とU氏の声。 彼らはなんと、隣の和食屋でメシを食べていたのだ。 
追いかけてくるのを期待する我々、追い付くことを楽しむ彼ら。 単純な事が楽しかったりするのも、北へ向かう者の共通点だ。


能代からは4台で走り、大館市を抜けたところで東北自動車道に乗った。 このままでは今日中に青森に着けないので仕方ないだろう。 
淀ヶ関インターから入ってすぐのパーキングから、青森のフェリーターミナルに電話を入れて予約状況を聞くと、明日(13日)の最終が空いているとのこと。 キャンセル待ちはいつになるかわからないと言われたので、明日の最終便を狙って高速を200km/hクルージング。 その便には乗らない彼らは、当然80km/hです。



名古屋を出てから25時間30分後の午前1時30分、北を目指すライダーの多い青森フェリーターミナル着。 
青森のフェリーターミナルにて我々が着く前に13日の最終便は埋まってしまい14日の始発(午前1時5分発)になったが、こちらのほうが函館に着くのが午前5時5分で、走り出しには丁度良い。 丸一日明日(14日)が空いたので青森ツーリングを楽しむことにした。 
そんな頃にやって来た例の2人組。 彼らはサウナで泊まる予定らしい。 当然我々も同行させていただいた。
<本日の走行 650km>




この旅のルート


名古屋

直江津

青森


< フェリー >


函館

豊富

美瑛

苫小牧


< タクシー >


千歳空港


< 飛行機 >


名古屋
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