北海道ツーリングレポート  北海道ツーリング HOMEへ
 出逢い・交流・別れ、 涙の2年目、マスツーリングの難しさを知る
その小高い丘を登ると、別世界・・・・ 満月の下に根釧原野が広がっている。 ただただ広大な、黒々とした大地だ。
百八十度、遮るものひとつない大平原に、農家の小さな灯りが星の数より数倍希薄な密度でちらばっている・・・
ここ、中標津にある開陽台に憧れて、何度も足を運んだ北海道のトラベルレポートです。
ようやく北海道にも本格的な開発が始まった80年代、 ブームで賑わった90年代初頭…
あの頃にTOURINGできた事を嬉しく思う。
THE BIG GIMU! '86
大いなる大地 北海道を目指せ!
1986年8月4日(月)〜21日(木)
with YAMAHA RZ250R



8月14日(木)
羅臼の朝も早い。
うっすら日が射した窓から、外の空気が欲しくて顔を出す。 昨日のお祭りを恋しがるかのように、神社の中は静まり返っている。

爽やかな朝の陽を浴びて8時に出発したが、標津に入ったくらいから霧雨になった。 
10時前に野付に入った。 感動の両サイド海の道だ。 思わず横乗りをしてしまう。 

納沙布岬に着いたのは、もう昼過ぎだった。 
ガスのため北方領土は見えず、残念です。 望郷の岬公園の前、北方領土を望む岸壁に石碑が建っている。 刻まれている文字は・・・『島を還せ!』

昨日、羅臼の売店で話をしたおじさんライダー4人衆と再会。 
何でも昨夜は小学校で寝たそうだ。 すごっ。


ガスチャージをした後、ミルクロードを通って開陽台にやって来ました。 
しかしガスのため、視界はほとんどゼロ。 
噂どおりトイレはペンションしてて、売店まで出来ていた。 あまり手を加えて欲しくないのだが・・・

天気も悪いため、今日の宿を阿寒エンジェルYHに決めた。 
快調に阿寒横断道路のワインディングを走る。 阿寒まで来ると雨は上がっており、YHの入り口でフェーザーに乗る女の子と仲良くなれて、まあ良しとしよう。 
ミーティングの観光案内では、阿寒湖畔YHと同じ事を言っていた。 その後フルーツバスケットの変形版みたいな事で盛り上がって、撮影会からお茶会へと続いた。 
ほんと、YHらしいYHでした。
<本日の走行 400km>




8月15日(金)
朝、暑くて目を覚ます。 
外は雨、どしゃ降りだ。 ライダー達はカッパ、ドライバー達は傘の準備です。

上陸2日目にカットしたオンネトーもあきらめて、R241を足寄・池田経由で帯広まで来た。 
池田町に入ったあたりではダートがあり、私のRZがうっかり前の車の横に出てしまったことからバトルが始まる。 泥をめいっぱい被っての90km/h走行でぶっちぎり! 勝った!・・・と言えるだろうか、ドロドロです(泣)

そろそろ着替えがないので、帯広のコインランドリーで洗濯することにした。 
少年サンデーを読みながら待っていると、近所のおばちゃんが「名古屋から?」と話しかけてきた。 しばらく相手をしていると、ヤクルトジョアをくれました。 
道内ではよく貰い物をします。

R38を青のフェーザーと一緒に走る形になった。 
途中からGPz400Fも加わってきた。 2台は愛国駅に行くというので、駅でピースサイン☆

広尾に入ったところで『えりも岬YH』に予約の電話を入れたところ、ヘルパーのボッキーが覚えていてくれて、ちょっと話し込んじゃいました。

3時 またまたガスだらけの『えりも岬YH』に帰ってきました。 
なんでも今夜は定員120人のところへ、140人泊まるそうだ。


ユースの風呂で田吾作と知り合う。 
彼は自分のやっているサイドビジネスの話などを、私は音楽の話などをして意気投合。 背中を流しあって風呂を出た。 
同じ部屋の人と話し込んでいると、ライダーが2人加わってきた。 他の部屋の人もどんどん集まってくる。 田吾作までやって来て、私の部屋は煙だらけ!(笑) 
ディナータイムの6時まで話は盛り上がった。

食事後もまた集まってきて、「今夜は飲もう!」となり、田吾作がボトルを持ってくる。 コップは私が持っていた。 ツマミも、みんなストックが有るらしく、最高です!


そしてミーティングです! 
何でも今夜は『さらし座』の第3回講演があるらしい。 お題は『西遊記』。 ようするに三蔵達が、踊りを教えてもらうために『えりも岬YH』にやってくるという話。 
そして始まったのが「岬めぐり」から「落陽」へ続くメドレーだ!! 
前回よりもスゴイかも!


ミーティング後は、かおり(帰りのフェリーで再会する)も仲間に入れて宴会です。 
この日は実に長い一日でした。 
よ〜し、明日は田吾作と一緒に札幌だ!
<本日の走行 270km>





今日の納沙布岬



改築された開陽台のトイレ



今日の阿寒湖


今日の帯広市街




黄金道路のすぐ横は
荒々しい太平洋





えりも岬ユースホステル
翌朝の出発前


えりも岬ユースホステル
(現:民宿 仙庭


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