THE BIG GIMU! '86 大いなる大地 北海道を目指せ! 1986年8月4日(月)〜21日(木) with YAMAHA RZ250R 8月12日(火) ザーーーッ! いきなりバケツの中の水をひっくり返したような雨! 言うまでもない、私とうーはんの上には屋根がないのだ! シュラフにくるまったまま屋根の下まで逃げる。 雨は9時過ぎにはあがったが、靴・シュラフは濡れたままであった。 固形燃料で乾かしてから大規模草地放牧場へ行き,ミルクとジンギスカンの朝食。 そして曇り空の下、サロベツ原生花園へ行った。 何処までも続く草地。 本当に何もない、淋しい原野だがスケールはビッグです。 原野を横断して日本海ダートへ! ・・・と思いきや、ほぼ全舗装されてました。 ここでRZは初めて180km/hのスケールメーターを振り切った。 日本海がとてもきれいで、キタキツネも現れ最高の道! そして野寒布岬を見て稚内港へ行った。 礼文島へ渡りたかったが、予算の都合上カット(泣) 安田石油で給油して、宗谷岬へやって来ました。 岬まで来るとライダーがいっぱい居るが、岬へ向かうまでの数キロは最果ての地へ向かう感じがして、何とも言えないムードだ。 今日は浜頓別の駅で寝ることにして、オホーツク国道を飛ばした。 1時間ちょっとで駅に来たけど、屋根がない! 何といっても今朝の事があるので、屋根が欲しい。 空模様も怪しいじゃねえか! とりあえず駅前の食堂でメシにした。 そこの女将が宿を紹介してくれて、なんとか寝られることになった。 我々二人の他にロンリーライダー(XLX250R)と二人連れのアダルトライダー、それにおっちゃんが一人いた。 なかなかいい人達ばかりで、話が弾む。 なんでも今年の7月、北海道異常低温注意報の時に凍死者が出たそうだ。 さらに8月に入っての突然の真夏で、開陽台で餓死者が出たとか・・・ なんと!北海道! 常識では語れない! <本日の走行 190km>
8月13日(水) クッチャロ湖でゆっくりしてから紋別へ。 給油した後サロマ湖畔の食堂でホタテ定食のブランチ。 その後、私は栄浦方面へ、A氏は網走方面へと別れた。 RZはワッカへ向けて風を切っていた。 空は晴天、風も優しい。 RZのエンジン音は、そのふたつにマッチして心地良いサウンドをはき出していた。 北海道ロンリーライダー篇が始まった。 網走刑務所で一休みして濤沸湖まで走る。 今日は宇登呂で寝ようと思って再び走っていくと、突然『じゃがいも亭』の看板発見! 次の瞬間、もうダートの中を走っていた。 なんと『じゃがいも亭』はじゃがいも畑の真ん中にあったのだ。 しぼりたてのミルク、とうきび、じゃがいも&バターのセットで\450-。 ここのとうきびは抜群にうまかった。 何でも昨年までは、じゃがいものおかわりが自由だったそうで、サイクリスト達は怒っていた。 んなこと言ったってねぇ(笑) 宇登呂まで来ると、とても夕陽がきれいで「今日行くしかない!」と思い、カムイワッカ湯の滝へ走る。 知床五湖とカムイワッカ方面への分岐手前は最高のワインディングロードだ。 しかしカムイワッカ方面にはいると、ものすごいダート! 前輪も後輪も、いとも簡単にパワーを食われてコケそうになる。 約10km走って湯の滝だ。 水着姿のギャル達がいる。 露天風呂が滝になって流れているだけに、人気のポイントだ。 水着を持ってなかったので頂上へは行かず、しばらく過ごした。 カムイワッカ展望台で写真を撮って、知床大橋まで。 ここで行き止まりだ。 帰り道で調子に乗って飛ばしていると、ブラインドコーナーの途中で後輪がアウト側へはらむ・・・ 立て直そうとしたが前輪からクラッシュ! 傷らしいモノは着かなかったが、ステアリングが曲がってしまった。(泣) ダートを抜けて知床横断道路に出た時には、もうホコリだらけ。 身体とバイクに着いたホコリを吹き飛ばすように走る。 知床連峰に落ちる夕陽とRZの爆音がマッチしている。 峠はガスがかかっていて何も見えなかった。 峠から羅臼にかけての下りは低速コーナーが続く。 最高です! 羅臼に着きバイクショップで簡単にステアリングを直し、2サイクルオイルを補充。 雲行きが怪しかったので、その日は旅館のオーナー部屋に泊めてもらう。 <本日の走行 530km>
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今日のサロベツ原野 今日の利尻富士 サロベツ原野 まだ未舗装の道道909号線 利尻富士は見えず… 野寒布岬こそ何もないです 宗谷岬の路肩はこんな… 今日の宗谷岬 今日のクッチャロ湖 小清水原生花園 じゃがいも亭 知床の夕陽 地の果て「知床大橋」 |