北海道ツーリングレポート  北海道ツーリング HOMEへ
 滞在型の試み、3週間の長旅! 愛とロマンの8時間コースに挑戦!
その小高い丘を登ると、別世界・・・・ 満月の下に根釧原野が広がっている。 ただただ広大な、黒々とした大地だ。
百八十度、遮るものひとつない大平原に、農家の小さな灯りが星の数より数倍希薄な密度でちらばっている・・・
ここ、中標津にある開陽台に憧れて、何度も足を運んだ北海道のトラベルレポートです。
ようやく北海道にも本格的な開発が始まった80年代、 ブームで賑わった90年代初頭…
あの頃にTOURINGできた事を嬉しく思う。
LIVE IN 北海道
北海道ツーリング'87
8月5日(水)〜8月25日(火)
with Kawasaki Eliminatar400



8月10日(月)晴のち曇り
AM4:30 始発の音で目を覚ます。 
ガソリンスタンドで洗車後海へ出ると、そこには素晴らしいシーンが我々を待っていた。 そう、海に浮かぶ利尻富士が姿を現していたんだ。 かつて雑誌でしか見られなかったあの雄姿が、今目の前に!

感動的なサロベツロードを走り、野寒布岬経由で稚内公園へ行き『南極物語』で有名なタロ・ジロに会ってきた。 
そして我々は初の連泊ポイントである礼文島へ渡り、『桃岩荘』へチェックイン。 離島での生活が始まった。
<本日の走行 70km>



8月11日(火)雨のち晴

『桃岩荘』は3方を山で囲まれ、残る玄関の目の前は海というとんでもない所に建っている。
ここは日本か? 帝国海軍の旗があるから日本だろうが、いったいいつの時代なんだ! 稚内とここでは時差もあるし・・・(なぜか1時間) 
そんな桃岩荘の朝、今日は礼文島の大自然を肌で感じ取る「愛とロマンの8時間コース」に挑む!




最北限スコトン岬連泊組でパーティーを組んで、島の最北スコトン岬から最南の桃岩まで、道無き道を歩く殺人コース。 
まだ人が触れていない大自然のため、本当に素晴らしい景色の連発。 だが体力的にはとてもキツイ! へこたれそうになる人も・・・ しかし同行の友が励ます! 『がんばれー!』って。 ロマンですね! 

そして山から一気に海岸まで下る後半の難所である『砂すべり』。 すごい急坂をバランスを保ちながら滑っていくのだが、女性にはキツイ。 そこで男性陣が手をさしのべてツーショットで下る。 
岩肌の海岸に出ても、なぜか手はつなぎっぱなし。 愛ですな〜 


8時間コースを終えて盛り上がった夜
そんな僕らを、夕陽を浴びて紫色に光る地蔵岩が迎えてくれた最終ポイント。 
みんなで座り込んで色々話し込んじゃいました。 
エーデルワイスの花も見られたし、山の頂上で食べた圧縮弁当(笑)も本当に美味しかった。 また挑戦したいです。

実に12時間もかかってしまったが、桃岩荘に帰った時、みんな素晴らしいことをやり遂げたことで、顔には清々しさが満ちあふれている。
この日の夜、キチガイ的なミーティングで島の夜は更けていった。



いつまでの歌と踊りで見送ってくれる




8月12日(水)晴時々曇り
こんな看板が定期的に出てくる宗谷国道
稚内で預けておいたバイクを受け取り、再び風を切って走り出す。 
宗谷岬・クッチャロ湖・北見神威岬・ウスタイベ千畳岩にポイントをおいて南下。 紋別駅にて眠りにつく。
<本日の走行 230km>







8月13日(木)曇り
クッチャロ湖畔にてサロマ湖畔の食堂で『チョッちゃん』を見ながらホタテ定食を食べる。 その後、網走は天都山展望台へ。 
さらにガスの美幌峠を通ってパイロット国道を南下。 硫黄山経由で摩周湖へ来ました。 

第3展望台ではガスが異様な形を造っていて、湖面が半分くらい摩周岳の下に見えるだけだ。 なんだか異国に居るみたいだ。

再びパイロット国道に戻った我々は、屈斜路湖の和琴半島にあるバンガローに落ち着いた。
この日の夜は花火遊びで過ぎていきました。
<本日の走行 250km>




8月14日(金)晴
今日のコースは知床だが、その前に裏摩周展望台へ行った。 
ここではガスが全く無くて湖面がくっきり見える。 裸になったかのような摩周湖を後に、我々は一路カムイワッカの滝へ!

Kawasaki Eliminatar400 知床にて

知床林道を走ること30分・・・ 来ましたカムイワッカの滝! 
知床半島のどんづまりで、この先は人も車も入れない熊の生息地。 山の上の温泉が、滝になって落ちてくるカムイワッカは、日本最後の秘境か! 
我々もひとっ風呂・・・ うっ、うぅ〜(笑)

この後カムイワッカ展望台でオホーツクに沈む夕陽を見て、地の果て知床大橋まで行った。
今夜の宿は、元祖ユースホステルの岩尾別YHです。
<本日の走行 200km>



8月15日(土)曇りのち晴〜16日(日)晴
渋滞の知床五湖を避けて走り出したのは AM8:00。 
観光ガイドと言う手を使って、知床半島の山の中へでも、こんなに多くの人を集めることが出来るのには驚いた。

乙女の涙という滝に寄り、知床峠を越えた我々は、羅臼側のどんずまりである『熊の穴』という食堂で熊肉入りラーメンを食べた。 何とも不思議な味がしたなぁ。 まぁ、話題づくりにお奨めです。(笑)

今回のツーリングで初めて予定変更のあったのが、『熊の穴』だ。 ライダーに限り宿泊無料だったが、予想したより観光地っぽい。 それに昼前ということもあり、メインに考えてた開陽台へ1日早く向かう。

ツーリング中、ふと考えてみると何よりも開陽台を想っていた我々だった・・・ 




以上が今回のツーリングの前半である。

16日に開陽台で・・・ 
この目的が果たせた自分は、とても嬉しい。 
昨日ここへやって来たときは、2年前には無かったはずの売店があり雰囲気を壊していた。 しかし天気が良く国後島まで見渡せたことや、バシッとテントを張った時のことを想うと本当に来て良かったです。

北海道ツーリングも後半戦に入ります。 
素晴らしい開陽台の夕陽と雄大なサンライズ! 東北海道の大自然よ、TO BE FOREVER !!
<15・16日の走行 270km>






<開陽台の雄大な景色>
開陽台の朝日
根釧原野をバックに 開陽台へとつづく道



サロベツ原生花園


海に浮かぶ利尻富士


稚内公園


JR 稚内駅


利尻島経由で礼文島へ


桃岩荘の正面はこんな…


道無き道を行く


愛とロマンの8時間


礼文滝


やっと海岸沿いにでる


オホーツクライン


宗谷岬から106km


摩周湖第3展望台


裏摩周展望台


知床オシンコシンの滝


カムイワッカの滝


滝壺は温泉になってる


岩尾別海岸の夕陽


羅臼から見える国後島


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